阿月の産業
阿月のいりこ
阿月地区では、昔から近海でカタクチイワシが獲れることからいわし網が盛んで、昭和30年代には10統も操業されていたが、漁獲量の減少と過疎化による従業者の減少や、工場産業の発達から姿を消していきました。しかし、平成の時代になって復活しました。いわし網は、時期的には7月~9月に行われ、漁はほとんど毎日行われます。多い時には1日に約1tの水揚げがあります。漁は2艘の船に7人が乗り込み行われ、獲られたいわしは運搬船によって阿月港に運ばれます。
船からはバキュームで吸いだされ、工場内に送られます。出来上がった「いりこ」を香り豊かに美味しく仕上げるため、加工はスピーディーさが求められます。
いわしは、水洗いされて、パレットに敷き詰められます。
作業工程は自動化されており、パレット2列がそれぞれ16枚になると茹で上げ装置に送られます。
茹で時間は2分です。
いわしは、乾燥室に送られて一晩掛けて乾燥され、「いりこ」になります。
翌朝、いりこは仕分け室に運ばれ、「ちりめん」(阿月では「かえり」とよばれます)から煮干しまで5段階で選別されます。選別は自動選別機で行います。
作業は8人で行われます。